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◆ バックナンバー ◆
| 平成13年5月号から | ||
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| 目 次 | ページ | |
| 表紙 中国・浙江省 天台山佛隴 編集部 撮影 | ||
| ブッタの道(17)〔写真〕クムラハール(アショーカ王宮址) | 4 | |
| 独生 独死 | 鷹司 誓玉 | 5 |
| 行雲流水 | ||
| 祈り | 丘山 新 | 6 |
| 一月一七日 | 上田 閑照 | 8 |
| 佛教と二つの「神国」 | 田村 圓澄 | 11 |
| いとこ会 | 橋本 風車 | 14 |
| 金子みすヾ・宮沢賢治の宗教観(上) | 瀧藤 尊教 | 18 |
| いのちをみつめて 1 死のすがた | 柳澤 桂子 | 34 |
| インターネットは何をもたらすか | 末木 文美士 | 39 |
| 佛教・佛道・佛法 続 | 金光 寿郎 | 46 |
| 一道を歩みつづけて 8 胎内でのお育て | 大石 法夫 | 58 |
| お返しの心 続 | 小林 隆彰 | 68 |
| 心の記録 | 阿部 英雄 | 44 |
| 出会い | 佐々木 孝悦 | 56 |
| モンクレア便り | C・S・ユン | 78 |
| 日本の将来を憂う 完 道徳の普遍性と特殊性 | 和田 隆 | 65 |
| 日本佛教の流れ 21 天台密教の僧たち(二)円珍 | 田村 晃祐 | 80 |
| 加藤辨三郎・言葉抄 8 | 編集部・抄録 | 92 |
| 自然と生命の物語(5) | 上田 悟 | 86 |
| 今月の表紙 | 91 | |
| 在家佛教催し物案内<佛蹟巡り・坐禅会> | 85 | |
| 編集後記 | 97 | |
| 在家佛教講演会案内 | 98 | |
| カット 杉本 順 | ||
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| 5月号より一部を抜粋します。 |
| 「行雲流水」より 祈り
丘山 新 (東京大学教授)
ステンドグラスから虹色の光が差し込むイタリアのカトリック大聖堂で、老婆が蹲(うずくま)るようにひっそりと夕べの祈りを捧げている。ある時はドイツの小さな街の中心にある教会で、練習中のパイプオルガンの調べを聴きながら、若い男女のカップルが佇んでいた。ニューヨークの摩天楼・五番街の教会では、毛皮のコートを手にした婦人が跪き、その傍らには片足を失った青年が悄然と立っている。また、マリア像が微笑むブラジルの教会で、たくさんのロウソクの灯が揺れる祭壇の前に、洗礼を受けたばかりの赤ん坊を囲んだ晴れやかな大家族の顔があった。そしてある時は、照り返す熱い陽射しに蒼いモザイクの美しいイランのモスクで、戦争で息子を亡くした黒衣のチャードルの母親の、慟哭する声が高く響いた。茜色の空の下、マレーシアのイスラム寺院では、日没のコーランを唱え聖地に向かって礼拝する、絵のような労働者たちの一群があった。またある時は、黄金色が目映いタイの大伽藍で働き者の女たちが手に手に蓮の花と供物を携えて、黄金色の佛像を伏し拝んでいる。線香の煙がもうもうとたちこめ、通りの喧噪も騒がしい台湾の寺院では、商人たちが手に手に御礼を握りしめて、熱心に拝を続けている。スリランカの僧院の深い庇の下では、みすぼらしい身なりの老尼が地面にペタリと座り込んで、数珠を一つ一つ繰りながらぶつぶつと経文を唱えていた。世界中の何処の国でも例外なく、雪の降りしきるロシアの教会にも、何ごとか真摯に祈る人々の姿があり、社会主義の国である中国でも、イスラムの寺院である各地の清真寺には人影が絶えることがなく、また北京や上海の教会では日曜日の礼拝時に人があふれる。(この祈りの情景の一部は、友人からの美しい便りに基づいています) |
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